万葉集を読む

48番


[番号] 01/0048
[原文] 東 野炎 立所見而 反見為者
    月西渡
[訓読] 東の野にかぎろひの立つ見えて
    かへり見すれば月かたぶきぬ
[仮名] ひむがしの,のにかぎろひの,
    たつみえて,かへりみすれば,
    つきかたぶきぬ
[事項] 雑歌,作者:柿本人麻呂


なかなかにかぎろい見えぬ朝なれど
何れの朝も美しきなり

あさまだき先ず烏鳴き羽ばたきぬ
黒きからだは闇に紛れて

朝焼けの空の怖さと美しさ自然なるもの
成せるすごさよ


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