万葉集を読む
74番
[番号] 01/0074
[題詞] 大行天皇幸于吉野宮時歌
[原文] 見吉野乃 山下風之 寒久尓
為當也今夜毛 我獨宿牟
[訓読] み吉野の山のあらしの寒けくに
はたや今夜も我が独り寝む
[仮名] みよしのの,やまのあらしの,
さむけくに,はたやこよひも,
わがひとりねむ
[左注] 右一首或云 天皇御製歌
[事項] 雑歌,作者:文武,吉野,行幸,
望郷,妹,異伝,地名
山里で生まれていたら我はいま町に
住みしか里に在りしか
寒き夜の楽しみなるや独り寝も
我が傍らで猫も丸まり