万葉集を読む

82番


[番号] 01/0082
[題詞] (和銅五年壬子夏四月遣長田王于
    伊勢齋宮時山邊御井<作>歌)
[原文] 浦佐夫流 情佐麻<祢>之 久堅乃
    天之四具礼能 流相見者
[訓読] うらさぶる心さまねしひさかたの
    天のしぐれの流らふ見れば
[仮名] うらさぶる,こころさまねし,
    ひさかたの,あめのしぐれの,
    ながらふみれば
[左注] (右二首今案不似御井所<作>
    若疑當時誦之古歌歟)
[事項] 雑歌,和銅5年4月,年紀,
    作者:長田王,伊勢,三重,御井,
    古歌,転用,和銅,枕詞


降る雨がもし透明でなかったら天の仕業の
ありがたきかな

野や山に雨よふれふれふればこそ
畑や海や人も潤う




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