万葉集を読む
114番
[番号] 02/0114
[原文] 秋田之 穂向乃所縁 異所縁
君尓因奈名 事痛有登母
[訓読] 秋の田の穂向きの寄れる片寄りに
君に寄りなな言痛くありとも
[仮名] あきのたの,ほむきのよれる,
かたよりに,きみによりなな,
こちたくありとも
[事項] 相聞,作者:但馬皇女
秋の田の稲穂うな垂れ心病み
わが身さいなむ若者に見え
寄り添いて生きる伴侶がなかりせば
もう一人なる我を伴にす
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114番