万葉集を読む
125番
[番号] 02/0125
[題詞] (三方沙弥娶園臣生羽之女未經幾時
臥病作歌三首)
[原文] 橘之 蔭履路乃 八衢尓 物乎曽念
妹尓不相而 [三方沙弥]
[訓読] 橘の蔭踏む道の八衢に物をぞ思ふ
妹に逢はずして [三方沙弥]
[仮名] たちばなの,かげふむみちの,
やちまたに,ものをぞおもふ,
いもにあはずして
[左注]
[事項] 相聞,作者:三方沙弥,物思い,植物
分かれ道行く先知れぬ道しるべ
どの道行くもすべてわが道
山行けば気がつかぬまに獣道
行きつ戻りつ迷いて六十路