万葉集を読む

149番


[番号] 02/0149
[原文] 人者縦 念息登母 玉蘰
    影尓所見乍 不所忘鴨
[訓読] 人はよし思ひやむとも玉葛影に
    見えつつ忘らえぬかも
[仮名] ひとはよし,おもひやむとも,
    たまかづら,かげにみえつつ,
    わすらえぬかも
[事項] 挽歌,作者:倭皇后

われ人を人わがことを忘れ去る
忘れえぬよりよしとするなり

母がこと亡き父がこと出来うれば
思い出さずに過ぎ行かんかと



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