万葉集を読む

224番

[番号] 02/0224
[題詞] 柿本朝臣人麻呂死時妻依羅娘子
    作歌二首
[原文] <且>今日々々々 吾待君者
    石水之 貝尓 [一云 谷尓]
    交而 有登不言八方
[訓読] 今日今日と我が待つ君は石川の
    峽に [一云 谷に]
    交りてありといはずやも
[仮名] けふけふと,わがまつきみは,
    いしかはの,かひに,[たにに],
    まじりて,ありといはずやも
[左注]
[事項] 挽歌,作者:妻依羅娘子,
    柿本人麻呂,臨死,島根,歌語り,
    地名


今日今日を最後と思う我を待つ
人も無ければ恐恐とせず

願わくば我人知れず海か山交じりて死なむ
雪の降る頃
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