万葉集を読む

330番

[番号] 03/0330
[題詞] (防人司佑大伴四綱歌二首)
[原文] 藤浪之 花者盛尓 成来
    平城京乎 御念八君
[訓読] 藤波の花は盛りになりにけり
    奈良の都を思ほすや君
[仮名] ふぢなみの,はなはさかりに,
    なりにけり,ならのみやこを,
    おもほすやきみ
[左注]
[事項] 雑歌,作者:大伴四綱,太宰府,
    福岡,地名,望郷


吉野川訪れるのは春卯月桜もいいと
控えめに君

藤波のたとえあるなら藤川も花の盛りに
ゆかりはありや
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