万葉集を読む

34番


[番号] 01/0034
[題詞] 幸于紀伊國時川嶋皇子御作歌
    [或云山上臣憶良作]
[原文] 白浪乃 濱松之枝乃 手向草
    幾代左右二賀 年乃經去良武
    [一云 年者經尓計武]
[訓読] 白波の浜松が枝の手向け草
    幾代までにか年の経ぬらむ
    [一云 年は経にけむ]"
[仮名] しらなみの,はままつがえの,
    たむけくさ,いくよまでにか,
    としのへぬらむ,[としはへにけむ]
[左注] 日本紀曰朱鳥四年庚寅秋九月天皇
    幸紀伊國也
[事項] 雑歌,作者:川島皇子,山上憶良,
    代作,紀州,和歌山,行幸,植物,地名


白波の寄せる浜辺の真砂なる人の命や
尊きものぞ

もし君が皇子でなくば十九の命絶たれず
藤白坂に





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