万葉集を読む
35番
[番号] 01/0035
[題詞] 越勢能山時阿閇皇女御作歌
[原文] 此也是能 倭尓四手者 我戀流
木路尓有云 名二負勢能山
[訓読] これやこの大和にしては我が恋ふる
紀路にありといふ名に負ふ背の山
[仮名] これやこの,やまとにしては,
あがこふる,きぢにありといふ,
なにおふせのやま
[左注]
[事項] 雑歌,作者:阿閇皇女,羈旅,妹背,
行幸,和歌山,紀州,地名,土地讃美
いま恋うは千里が浜と国栖(くず )の里
紀路は熊野へ魂の源郷(さと)
川隔て向かい合う山妹背山万葉人の
言葉麗し