最高のプレゼント

それから三ヶ月くらいたちました。

私の誕生日に亡くなった彼からメールが届きました。

内容は…

『このメールが届く頃には、俺が死んだあとなんだよな。

　変な感じがするし、俺は無責任なんだと思う。

　俺が結婚を前提に付き合ってくれっていったのに…先に置いていって本当にごめん。

　俺は中学に入る前にがんの手術をした。完全的ではなかったけど、とりあえず手術は成功したんだけど、お前と会ったあのコンクールのあとにまたがんの再発が起きたんだ。

　ちょうど、親が大阪転勤だから大阪のでかい病院で見てもらうことになった。

　大阪は俺の生まれた故郷でもあるんだ。お前に見せたいものがたくさんあるんだ。今度、一緒に行こう。もしだめでも、俺の友達に案内するよう頼んだから…。一度来てみな。

　とまぁ、俺は天国でも元気にやってるぜ。心配すんな！！

　俺は、幸のことを愛してる。

　返事を聞くことができなかったけれどお前の好きだと信じてるぜ。

　お前に告白して俺は世界一の幸せもんだ！

　俺はもう一緒にはいてやれないがこれからの人生は長い！

　つぅ事で、がんばれ！

　俺が死んだことで勝手に自殺するなんてこと考えるなよ。

　じゃぁな！！』

それが私にとって最高の誕生日プレゼントでした。

彼は先の私のことも見透かしていたんだなと思います。