悪女の恋〜偽りの結婚〜
「ねえ、元気出た?」


「はあ?」


「なんか今日の孝司、元気ないよ。疲れてるの?」


「ああ、そうだな。疲れたよ」


「じゃあ、あたしが元気にしてあげる」


 遥は俺の首に腕を回し、自分から湿った熱い唇を俺の口に押し付けて来た。


 そして舌を俺の口の中に差し込み、クチュクチュと音をさせながら俺の舌に絡ませ、唾液を吸い込んでいた。


 そうしながら、俺の手をガウンの胸元から中に導くと、その手で俺の下半身をまさぐった。


「何よ、コレ。しょうがないなあ……」


 そう鼻を鳴らすと、遥は下を向き、俺の下半身に顔を埋めて行った。


 こいつ、前はこんな事しなかったよな……


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