悪女の恋〜偽りの結婚〜
 ベッドに横になっていると、ピンクのネグリジェを着た結衣が、羽毛の掛け布団をめくって俺の隣に入って来た。家にベッドは特大のが一つしか無いのだから、当然そうなるのだが。


 結衣の体から漂うボディソープやリンスの香が俺の脳を刺激する。酒に弱い俺は食前に飲んだシャンパンの酔いがまだ残っている。それに性欲が溜まっている事もあり、俺はそろりそろりと結衣に手を伸ばした。


 俺の手が肩に触れると、結衣はハッとして俺を見た。


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