悪女の恋〜偽りの結婚〜
「明日、休ませてもらっていいですか?」


「は? あ、ああ、いいよ。休みたまえ」


「もしかすると、明日だけでなく2~3日休むかもしれません」


「いいよいいよ、何日でも休みたまえ」


「すみません」


 チッ、部長の奴、前だったら嫌味のひとつふたつ言ってたクセに、俺が社長令嬢と結婚した途端に、これだもんな……


 まあ、いいや。今回はそれを利用させてもらおう。


 俺は休暇を取り、真実を暴く事にした。どうせ結衣をとっちめても、本当の事は言わないだろう。だったら、自分の目で確かめるまでだ。


< 52 / 175 >

この作品をシェア

pagetop