仕事上手(?)で恋愛下手(!)
好き放題に批評された挙げ句に、
私は腕を引っ張られ、7階に運ばれた。

千寿ちゃんが貸してくれたのは
ベアトップで胸から上が開いている
黒のセクシーなAラインのワンピースだった。
もちろんワンピースだけでは
あまりにも場にそぐわない可能性が
あるので、首の周りにファーが付いた
カーディガンでカジュアルさを
足している。

昨日千寿ちゃんから電話があって、
自分史上最高にセクシーだと思う
ストッキングだけ用意してって
言われたんだけど、すっかり忘れてて
朝コンビニに買った。

「もぅ少しセクシーなストッキングは
なかったの?」

奈南に責められ、苦し紛れに

「ファミマじゃ一番だったんだよ。」

と言うと、由希ちゃんがげんなりした
表情で

「そこは、デパート行こうよ…。」

っと言った。


< 114 / 365 >

この作品をシェア

pagetop