仕事上手(？)で恋愛下手(！)

「どうした？」

心配そうな顔で大和先生が聞いてきた。

「あまりにお洒落だから緊張しちゃって。」

っと本音を漏らすと先生は優しく私の手を取ってくれた。

「大丈夫。花菜が緊張しないように
ちゃんとエスコートするから、安心して。
オレは花菜が美味しく食べて、嬉しい顔が見たいだけだから。
作法とか、人の目とか気にしないで。
美味しい顔だけして。」


っと言ってきゅっと繋いだ手を強く握ってくれた。
そんな話をしているとエレベーターがダイニングのある階に着いた。


中に入るとびっくりする位に綺麗だった。
席と席の間は話声が聞こえない位
感覚が空いていて、ゲストを大事にしている雰囲気が
伝わってきた。

私達は窓際に案内されると、大和先生が私が座る席の椅子を
引いてくれた。

「そっちの方が外の景色たくさん見れるよ。」

っと言われて、眺めてみるとキラキラと輝く夜景が
目の前に広がっていた。

（キレイ。すごい、すご～い!!!）