仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「気にってくれたみたいで良かった。」

っと大和先生は微笑って言ってくれた。

私がすごく緊張するほど周りのゲストとは近くなかったので
他の息遣いも感じず、本当に大和先生と私しかここにいないような
そんな感覚になる程、心地良い時間が流れる場所だった。
そんな空間も高級店ならではなんだろうと思った。

「花菜。飲み物どうする?
食べ物はコースで頼んであるから気にしなくて良いんだけど。」

っとドリンクメニューを見せてもらった。

「あ。」

小さく声を上げてしまった。

「先生、白ワインお願いしても良いですか?」

ドリンクメニューの中の国産ワイナリーが作った
ヌーボー(新酒)の白ワインに目を魅かれてしまった。

「なんだか、白ワインは国産を頼むことが多くて、
ちょっと行ってみたいなぁと思ってるんです。
信州のワイナリーとか山形のワイナリーとか家族で
経営している規模のワイナリーの記事を以前に雑誌で
読んだことがあって。」

大和先生も構わないと言ってくれたので、
まずは白ワインを飲むことになった。
< 123 / 365 >

この作品をシェア

pagetop