仕事上手(?)で恋愛下手(!)
思いがけない誘いだった。
これから準備すると
待たせてしまうとか
色んな事を考えていると、

「突然来たのはこっちだし、
花菜さんの準備が終わるまで
待ってるよ。
もちろん一緒に食事するのが
嫌じゃなければ・・・
だけどね。」

いつもの優しい笑顔でにっこり言った。

そこまで言ってもらって
断る理由など無かった。

急いで準備をしている間、
陽希君は私のマニアックな本棚の
本を読んだり、
CDを聞きながら待っていてくれた。

そして、私は初めて陽希君の車を見た。
青い国産メーカーのSUV車だった。
内装はシンプルだったけど、
お洒落な感じだった。

「消防士さんて、赤い車に乗ってる
かと思った。」

っと冗談で言ってみると、

「それっぽ過ぎてイヤでしょう~。」

っと苦笑いされてしまった。
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