仕事上手(?)で恋愛下手(!)
っと落ち込んだ顔をして歩いていると
職員入り口で柏木とすれ違った。

「おう.
ぶっさいくな顔だな。西村。」

(今日はぶさいくって言われてばっかり。頭にくるなぁ。)


「うるさい。
どうせぶさいくよ!!!」

っと柏木に八つ当たりすると、さすがに
びっくりしたみたいで

「お前、腹減ってんだろ?
本当にブサイクなやつをブサイクっていう馬鹿がどこに
いんだよ、。
ほらっ、これやるから、機嫌直せよ。」

ポンポンと軽く私の頭を撫でて、
持っていたバッグの中から
チョコレートを取り出して私の手に
乗せてくれた。

その優しさがやけに胸に響いて泣きそうになってしまって、

「ありがとう。」

っと言うのが精一杯だった。

「おう。」
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