仕事上手(?)で恋愛下手(!)
そこは体育会系の縦社会。
きっちりと主任へ挨拶をしていた。

(やっぱ、消防士さんてすごい…。)

カッコいいなぁと思って聞いていると、

「こういう仕事は、命懸けてるから上司の命令は
絶対服従なんだよ。
それに比べて、うちの相談室のオンナどもは…。
上司が飲みに誘っても、来やしねぇ。」

っと主任は場を和ませてくれた。

「だって、セクハラされると思ってたんだもん。」

っと冗談交じりに話すと

「論外じゃ、ボケ。
おれは巨乳が好きなんだよ。」

っと憎まれ口を叩いた。

(コノヤロー!!!!)

そんなやり取りを陽希君は笑って見ていた。

「俺そろそろ戻ってみます。
花菜さん、一緒に帰らない?
今日、勤務明けキツくて飲まなかったんだよね。
良かったら送って行くよ。
きっと、佐藤さんのことは
置いて帰ることになると思うから。」

っと言われて、私が返事を躊躇っていると
向こうの席から名前を呼ばれ、
陽希君は戻って行ってしまった。

< 207 / 365 >

この作品をシェア

pagetop