仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「ERで救急車の到着待ちます。」

と言って私はカルテを準備し、
ERに事前に出して、
救急車の到着を待った。
待っている間は最悪のことしか
考えられず不安でしょうがなかった。

「花菜。」

誰かに名前を呼ばれて振り向くと
大和先生がいた。

「大丈夫?無理しないで。」

「ありがとうございます。
大丈夫ですよ。」

笑顔を作っても、ぎこちなく
去勢を張っているのがバレバレな位に
足はがくがくで
身体は震えるほどだった。

私が何がなんでもサービスに
繋いでいたり、ひとりにしない
手はずを整えていたらこんなことに
はならなかったのに。

私は今までに無い位に後悔した。
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