仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「また、連絡します。

…それと、今回の火災。まだ詳しくは
話せないけど本人が
原因じゃないかも。

だから・・・。花菜さん、
自分を責めてひとりで泣いたり
しないでほしい・・・。」

っと言って陽希君は救急車へ
戻っていった。

本当は私になんて話せないような
大事なことを話してくれた。

そんな彼の深い優しさは嬉しかったけど
同時に自分のことばかり考えている
私自身の情けなさを
思い知った。

仕事でミスするだけじゃなくて、
色んな人の優しさまで踏みにじっている。

本当に今の自分は
自己嫌悪の固まりだった。
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