仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「あれ、あんたは前会った人だっけ?
見てコレ。
頭こんななっちゃった。」

いつもと変わらない様子で
絢子さんは笑った。
その穏かな表情と優しい声に
私はやっと心の底から
安堵することができた。

「絢子さん、痛いとこないですか。」

無理やり作った泣きそうな笑顔で
そう尋ねると

「いつの間にか転んじゃったみたいで、足はちょっと痛くて
歩けないんだけど
何とかなるでしょうね。」

っと笑った。
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