仕事上手(?)で恋愛下手(!)
火災のことは覚えていない
様子だった。

その後慌てて病院に来た家族と
これからの入院生活の説明と
入院のための同意書を
書いてもらってなんて
わたわたと動いているうちに
その日の仕事が終った。

(それにしても、火災の原因は
なんだったんだろう…。)

解決しない疑問と戦ってみたけど
やはり答えは出なかった。

私は主任へ対応内容と今後の方針を
伝えた。

「あぁ。分かった。」

主任は興味なさそうに返事を
した後に小声で

「佐藤先生、お前と例の青のSUVが
密接に絡んでたとこ見てたぞ。
なんだか、面白くなってきたな。」

っと意地悪く笑った。
お尻の辺りに黒い尻尾があるんじゃ
ないかと、見つめてしまった。

(こんの、悪魔め!!)
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