仕事上手(?)で恋愛下手(!)
台所から、離れて私達は寝室にいた。
室内を間接照明の明かりだけにして

目が合えば唇にキスをして
そこから額や頬、耳に首筋と
降りてくる、その繰り返しだった。

「仕事をしてる花菜さんて
なんていうか…、カッコいいよね。

一番最初に見かけた時も、今回も
一生懸命に患者さんのために
動いてる姿を見て、カッコいいなって
思ったんだ。」

キスが止んだと思ったら
そんなことを陽希君が言った。

そんな風に見ていてくれたことが
意外だったけど、
すごく嬉しかった。

「ありがとう。陽希君。」

私はそう言って陽希君の胸の中に
飛び込んでいった。
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