仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「すごぉいね。奈南。こんな短時間に仲良くなれたんだね。」

何て話しながら、何となく事務服の胸ポケットに違和感を感じて、
ごそごそ探ってみると、
心当たりのない紙きれが出てきた。

(昔書いたメモかなぁ。)

なんて、開いてみると、携帯電話の番号とメールアドレスが書いてあった。
そしてメモの最後には一言のメッセージと名前が書いてあった。



《気が向いたら、連絡ください。高羽 陽希》


(へっ?いつ入れたの。。。)

全く分からなかっただけにすごくびっくりしてしまった。

「ちょっとちょっと~。」

隣りから覗き込むように見ていた奈南も誰の連絡先か
分かったようで、ニヤニヤしながら肩をつついてきた。

(でも連絡先もらっても、何て返事していいか分からないし、
メールするようなネタもないし、連絡できないなぁ。

私なんかから連絡もらっても嬉しくないかもしれないしなぁ。)

なんて、考えていたら、あっと言う間に昼休みは終わって、
午後の始業時間になってしまった。

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