仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「お任せ…します。」

恥ずかしくて先生の顔をまともに
見れなくて、俯いてそれだけ言うのが
精一杯だった。 

そんな私の顔を先生は満足そうに見て

「花菜のそういう顔、すごく好き。
ここでも、良いんだけどやっぱりベッドのある方に
行こうか。」

私を抱きかかえたまま、先生は立ちあがって
書斎を出て、寝室へと向かった。

「先生、家に帰っても仕事してスゴイですね。
でも、無理しないでくださいね。」

抱きかかえられたまま言うと
先生は抱きしめた腕にぎゅっと力を入れて

「ありがと、花菜。」

と優しく言った。
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