仕事上手(?)で恋愛下手(!)
次に目が覚めた時、空は茜色だった。

そして、何となくの私の予想通り
先生は隣りにいなかった…。

(どこに行ったんだろ…。)

また、仕事をやっているのかと思い
書斎をノックしてみたところ返事はなかった。
集中していて気が付かないのかと思って
静かに開けて中に入ってみたけど、

やっぱりいなかった。

もちろんリビングにもいなかったし、
シャワーの音なんかも全然聞こえなかったから
浴室にもいなそうだった。

(仕事…かな。)

ある程度経験を積んでいて、職場の近くに自宅があっったら
病院からの呼び出しの確立はグンと上がるらしいと

前に千寿ちゃんから聞いたことがあった。


「ドクターって本当ん大変なんだなぁ…。」

私は寂しさを紛らわすために、
声に出して呟いた。
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