仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「意外と大変かな…。
まぁ、体力ないとまずぶっ倒れるから
イチに体力、二に持久力と精神力だね。」

ビックリして声が聞こえた方を向くと
上着を着た先生が立っていた。

「ただいま、花菜。」

私は、ビックリするやら嬉しいやらで
ぼぉっと先生を見ていることしかできなかった。
そして、やっとひとことだけ口にした。

「お…、おかえりなさい…。」

先生は私のその言葉を待って、
ぎゅっと抱きしめてくれた。

「ホントに下らないことで柏木が
呼び出したからさ、言ってやったんだ。

『オレの可愛い女の子に逃げられたら
どうしてくれんだ。』って、

そしたら、コレをよこして

『西村は、いつも腹減らしてるから
これ、やれば機嫌良くなりますよ。』

ってさ。花菜、コーヒー入れようか?」

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