仕事上手(?)で恋愛下手(!)
そんな光景を見ていたらあっという間に
コーヒーが出来上がっていた。

そして改めてリビングのソファに座って
コーヒーブレイクになった。


「美味しい。」

手間暇かけてサイフォンで入れてくれたものを
コーヒーメーカーと比べるのも失礼だとは
思ったけど、コーヒーメーカーで入れたものとは
格段に、香りも味も違っていた。

「良かった。喜んでくれて。」

っと先生はアクビをしながら言った。

「先生、疲れてますよね…。
さっきだって、結局あんまり寝れなかったですよね。

…家に他人がいるとゆっくり眠れないだろうから
私、コーヒー飲んだら帰ります。
ゆっくり休んで疲れを取って下さい。」

隣りに座る先生の方を向いてそう言うと
先生は突然、私の右の手首をぎゅっと掴んできた。

(…?な、どうしたんだろ…。)
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