仕事上手(?)で恋愛下手(!)
先生はそのまま右手をぎゅっと引いて
自分の方に私を抱き寄せた。


「花菜が帰ったら寝れない…。

…さっき、病院から呼ばれたときだって
戻って花菜が家にいなかったらどうしようって
それだけしか考えてなかったから…。」

そんなことを言われて、先生をひとりになんて
できる筈がなかった…。

そして、私達は今日何度目かのキスをした。
そのまま何度かキスを重ねていると、先生が

「花菜。さすがに眠くなってきた。
ちょっとだけ膝貸して…。」

っと言って私の膝を枕にして横になった。
私はその時初めて先生の顔を間近で見た気がした。

(まつ毛、こんなに長いんだ…。)

先生は余程疲れていたのか、横になってすぐに
寝息を立て始めた。

「おやすみなさい、先生。
お仕事お疲れサマでした。」

私はそう言って、先生の頬に軽くキスをした。


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