仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「っで、なんか浮かない顔してんじゃないの?」

私のもやもやはいつも奈南にはバレバレだった。
そして、私はこの短期間にあった
陽希君と大和先生への出来事を話し
結局、自己嫌悪に陥ったところまで報告した。

「そぉか。でもさ、花菜。
オーストラリア行くじゃない?
宙ぶらりんのまま…行っちゃうわけ…?」

ぐさっ!!
っという効果音が聞こえそうなほどに
奈南の一言は私の傷をぐりぐりとえぐった…。

「はぁ…。
だから困ってるんじゃない。
年明けたらもう時間無くなっちゃうし…。」

「年明けたらって、花菜。
あと10分だよ。」

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