仕事上手(?)で恋愛下手(!)

風邪と合コンと持ち帰り?

~次の日~


私は苦手なヤツの所へ向かった。

意を決して、忙しそうにケース記録を書く後ろ姿へ声を掛けた。

詰め所(ナースステーション)はがらんとしていて、
記録を書いている柏木とあと数名のナースがカルテを確認したり、
薬剤を準備したりしていた。


「柏木さん。お忙しいところすみません。

土曜日のカンファレンスの件でお伺いしたんですが
ちょっとよろしいですか?」

私の声が聞こえたのか作業の手を止めて、睨みつけるように私を見た。

「今、忙しいんだけど何?」

思い切り不機嫌オーラを出しながら柏木が言った。

(だから嫌だったのに。)

っとくじけそうになる、自分を何とか奮い立たせて続けた。

「このままここで話を続けてよろしいでしょうか?」

と一応ことわりを入れた上で、相川さんの経過と
カンファレンスの目的について話した。

「柏木さんには本人の病状や経過などをご家族に
軽くお話し頂きたいんです。」

っと話し終えて私が一息つくと、
柏木はやっと私の方を向いた。

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