仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「これ、やるから。使え。」

と、トイレを出た後に、さっき喉に塗ってくれた薬剤の瓶を
差し出してくれた。

「うがい薬の成分と、ミントとか入ってるからそんなに辛くなく、
付けれるんじゃねぇの。

まぁオレは喉の痛みにはこれが一番効くと思ってる。

『おぇっ』てなるのは、慣れれば大丈夫になってくるから、
当分我慢しろ。」

柏木は私の顔を見ないでいつものように言った。

なんだかそれが照れているように見えて
可笑しかった。


「どうもありがとうございました~。
助かりました。」


私は感謝の意味も込めて頭を下げると、

「綿棒はなくなったら、薬局で売ってるから自分で買え。

それと、二日酔いにだけは絶っ対にならないように、
肝臓水解物配合っていうドリンクだけは、
飲み会前に絶対買って飲めよ!!!」

っとまた照れ隠しのように強い命令口調でそう言った。

(イヤな奴じゃなくて、照れ屋さんなのかな…?)
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