仕事上手(?)で恋愛下手(!)
なんて言い訳してると、
柏木は腕時計を見ながら舌打ちして、

「あと15分か…。
ちょっとこっち来い。」

無理やり腕を引っ張られて
連れてこられたのは、
8階だった。

エレベーターを降りて、
人が居ないことを確認すると
柏木は痛いくらいに強く
私を抱き締めてきた。

「大丈夫だ…。
お前、ヤクザ叱り飛ばした勢いどこに行ったんだよ。
今日はおれも大和先生(やません)も
一緒なんだ。
お前が大変な時は絶対にフォロー
してやる。
だから、絶対に大丈夫だ。」

痛い位強く抱きしめられ、

「痛い。」

っと呻くと、

「悪ぃ…っ。
…もう大丈夫だな?」




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