仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「おい。大丈夫か?」

腰が抜けて立てなくなった私に
柏木が手を差し出して、
立ち上がらせてくれた。

「あ、ありがとう…。」

手を借りて立ち上がり、
柏木に改めてお礼をした。

「あ、大和先生。
湿布持ってきましょうか?」

っと柏木が右腕の状態を見ている
大和先生に声を掛けて、
ナースステーションに戻っていった。

「悪いな。」

大和先生の腕をこっそり覗いてみると、
痛々しい程の内出血の傷が
綺麗な右腕にくっきりついていた。
微かに血も滲んでいた。
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