仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「あっ。仕事をやる気満々の花菜さん。
昼前に電話あったよ。
事務の由紀ちゃんが、相談乗ってほしいって。」

階段を降りながら思い出したように奈南が言った。

「げぇ~。また面倒な無理難題じゃない?」

医療事務の由紀ちゃんはこないだの合コンが縁で
たまに仕事の電話をもらうようになったんだけど、
その無理難題たるや…。

「カルテの文字が見えないで呼ばれるのはツラいよ。」

っとふたりで頷いた。

私は、ちょっと覚悟しながら由希ちゃんに電話をした。

「今、ちょうど来てるんです。
一階まで降りてきて貰えますか?」

っと言われ、何のことかは
さっぱり分からなかったけど、
一階のご案内窓口へ向かった。
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