ホット☆ファミリー


一時は出てこないだろう。

一通り掃除を終らせお隣りの大家の家へと行くことにする。


知らせを聞いて、心配しているに違いない。



ピンポーン


"はい"



ガチャ


「・・・隣の?珍しい。」

何のようだとでもゆうような迷惑そうな顔で迎えられた。


「こんにちは。さっきはお出かけだったみたいで、」


「・・・?今日はどこにも行ってないよ。」

眉を顰(ヒソ)め俺を不審気に見る。


「へ?」

あの子は確かめなかったのだろうか?


それとも大家さんではなく、1階の田中さんの身内か?


「あの〜失礼ですが」


「なんだい?」


「お孫さんは?」


「いないよ!!」


バタンッ


勢いよく閉まったドアの前で茫然と立ち尽くす。




どういうことだ???



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