ホット☆ファミリー


少女は台所にある二人分の皿がやっと載せられるような小さな机とイスの横に立っていた。


ぶかぶかのTシャツに腰には・・・バスタオル?


「パンツ濡れちゃったからない・・・」


はっ!!
しまった・・・

そこまで考えてなかった。

Tシャツだけ渡して、俺、変態みたいではないか・・・


「ちょッ待っててッ!!」


最悪だ・・・


さっき取り戻した落ち着きはとうに無くなって、パニック寸前だった。



母のは分からないし、俺のは・・・


そういえば、一度も使ってないのがあった!!

子供の頃、ハートの派手な柄が気に入らず母に内緒でそのまま押し入れの奥に隠したボクサーパンツが!!


自分の部屋に行き、押し入れの奥のボクサーパンツを取り出す。


これならあのチビでも大丈夫そうだ。


ズボンは・・・

子供の頃のは無さそうだから今現在使っているスエットのズボンを手に取り台所に向かった。


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