ホット☆ファミリー




静かな灰色の世界で一人佇(タタズ)む俺。

流れる時は長くて遅い。





"もう我慢できません。ごめんなさい"



そう綴(ツヅ)られた手紙を読む俺ははたから見ればいたって冷静。


きっと皆こう言うだろう。

"冷血動物のようだ"と。



だけど違う。

心は確かに泣いていたんだ。



あの時から雨は降り続けている。


止むきっかけを無くして狂ったように降り続けていたんだ。



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