ホット☆ファミリー


「それって・・・?」


「私のよ。2年C組、水瀬 八咲(ミナセ ヤサキ)。悠の隣のクラス。」


う、嘘だろ?

「な、何言ってんの。子供はまだ高校行けないから。」

「子供じゃないッ!!」


子供じゃないなら何なんだ?


「八咲、そんなに小さくないし。」

「小さ・・・」


確かに少女は背丈としてはそれほど小さくない。


「小さい順に並んでも2番目だよ?」

得意げに鼻を膨らませる八咲。



納得いかない。

違うんだ。

俺は少女をまじまじと見る。


「でも・・・小さい。」


そう。
彼女はミクロサイズ。
身長は150cmくらいで平均でいうと小さいにしてもまぁ普通だ。
だけど、他と絶対的に違うのはパーツの全てが華奢で小さいのだ。


言うこと成すこと子供っぽく、色気も皆無。

白い肌が少女の無垢さを際立たせる。


最近の女子高生には全然見えない。



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