ホット☆ファミリー
強い風が吹いて、窓がガタガタと音をたてる。
沢田と俺は同時に窓を見遣った。
できれば酷くなる前に家に帰りたい。
ガラガラッ
「おーい。皆、席につけ。今から小テストをするぞぉ。」
「「「「え゛ー!?」」」」
悪い予感はこれか・・・
その時はまだ、これから起こることなんて知るはずもない。
いつものようにダラダラと過ごし、沢田と同じように何か面白いことがないかとぼんやりと考えながら今日も時間が過ぎていく。
そう思っていた。
いや、一日の半分以上はそうだった。
だけど、"彼女"との出会いが俺の人生を狂わせることになる。
俺の日常は目まぐるしい勢いで色を取り戻すことになったんだ。
悪いか良いかなんて分からない。
ただ、
予感。
それが的中したってこと。
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