A false smiling face.
私は、失敗が怖くて一歩踏み出せない。
むしろ、踏み出そうとしない。
「どうせ失敗するなら」
と考えてしまうから。

どうしても周囲の目が気になって仕方がなくなると
自分が自分じゃなくなるような気がして、どうしようもなかった。
矛盾しているだろうけど、本当にそう。

小学5年生の時は、2年生の時に転校してきてからずっと受け続けていたと思われる『いじめ』に耐えられなくなり
自傷しようとした。
でも、そんな勇気なかった。
「死にたい」
その一心で。
本当に死のうとしたときもあった。
でも、なぜか、こう…
いつもタイミングが悪い。




―――さようなら。

そう囁いて、リストカットしようと決心すると
決まって母の声が聞こえる。

「ご飯よ~」
って。



生きていても辛いだけで、死んだら死んだでさみしいと思う。

生と死の間で生きていけたならどれほど楽か。



学校ではダメージを受けている姿は見せなかった。
その分、家では物凄く『性格の悪い女』になってしまった。

しかし、小学6年生の3学期後半のある出来事で
私は元の私に戻ったというか、なんというか…

周りの人からの嫌がらせとかは、男子のおかげもあり、あまり直撃はしなかったが
視線が冷たい。
でも、気にしていなかった。
「そんな目でしか人を見ることができない人がいるんだ。」
と、ちょっと観察していたし。
実際、呆れていたもんだから、全くと言っていいほど気にしていなかったのは事実だ。
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