同居人の秘密～瞳の魔法に魅せられて～

「ちょっと、ちゃんと前見て運転してよ」


「あ、ああ、そうだな」


「サービスエリアに入って話す？ さっきみたいに急停車ってわけには行かないでしょ？」


「いや、大丈夫。おまえが『ホテルに行こう』なんて言わない限りは」


「もう、それは言わないで！」


　陸は話をはぐらかそうとしているけど、私が三島さんと知り合いだという事に、かなり動揺していると思う。


「結衣の亭主とおまえって、どんな関係なんだよ？」


「べ、別に……。単なるご近所さんよ？」


「ふーん。で、亭主も思ってる、というか知ってるのか？ 結衣が俺と浮気してるって」


「知ってるわよ。どうするの？」