同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「それはそうと、自分の分のお金を出すから、いくらか教えて?」


「まだそれを言うのかよ……」


 陸は、さもうんざりしたような顔をした。私だってあまりお金の話はしたくないけど、陸には奢られたくなかった。


「おまえって、人に奢られるのが嫌いなのか?」


「そうでもないけど、あんたに奢ってもらうのは嫌なの」


「なんで?」


「それは……」


 言うべきかどうか、ちょっと迷ったけど、やっぱり言う事にした。私が陸の事で、人妻と付き合ってる事と共に、嫌だなと思っているある事を。


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