同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「あんたって、仕事もしないで遊び歩いてるでしょ? 高そうな車に乗って……」


「え? ん……」


「当然、親からお金をもらってるわけよね? そんな人から奢られたくないの」


 言っちゃった……

 陸、怒るかなあ。でも、それが私の本心だから、仕方ないよね?
 もし陸が反省して、考え直してくれるといいんだけどな……


 ところが、陸に怒った様子はなかった。それどころか、穏やかで、むしろ嬉しそうな表情だ。


「そういう事か……。あっきーらしいな?」


「私らしい?」


「ああ。あっきーてさ、正義感が強くて、意地っ張りなとこあるよな?」


「そ、そうかなあ」


「でも、少し……いや、かなり誤解してるよ、俺の事」


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