同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「ところで、あっきーって酒は飲めないのか?」


「お酒? 飲めるけど?」


「だったら何か飲めばいい。ワインとかシャンパンはどうだ?」


「いらない。私だけ飲むなんて……」


「そうか。今度、飲みに行くか?」


「いいわよ」



 食事の後、ホテルに誘われたらどうしよう、と内心ビクビクしてたけど、真っ直ぐ家に帰った。私が水族館をホテルと勘違いして、『今日は勘弁して』って言ったから、かな?


 夏姉は、陸が言った通り怒ってなかった。逆に、「早かったわね。もっと遅くなるかと思ったわ」なんて言われた。夏姉と陸って、どんな話をしたんだろう……


< 145 / 200 >

この作品をシェア

pagetop