同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「そろそろ帰るか?」


「はあ? あんた、もう飲めないの? だらしないわね……」


「俺よりもおまえ、飲み過ぎだろ……」


「わらし? まだまだ全然らよ」


「ろれつが回ってねえじゃん。行くぞ」


 そう言って陸が伝票を掴んだので、私はその手を掴み、伝票を陸から引っ手繰った。


「今日はわらしが払います」


「いや、いいって……」


「らめ! あんたのお金はどうせあぶく銭でしょ? 汗水たらして稼いだお金で、飲み食いした方が美味しいんです! だから今日はわらしが払います!」


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