同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
「あ、そう。じゃあ、ごっちになります」
「よろしい」
お店を出たら、陸が通りを走るタクシーを停めようと、手を挙げていた。
私はすぐに陸に近寄り、彼のその手を下ろさせた。
「陸〜、まだ帰んないよ」
「はあ? なんで?」
「あそこへ行くの!」
私が顎で示した先にある“あそこ”を見て、陸はびっくりしたというか、呆れたような声を出した。
「今日はやめとこう? そんなに酔ってたら無理だって」
「らいじょーぶ。わらしは酔ってません。わらしのテクで、あんたを虜にしてみせるわ」
「バージンのくせに、何言ってんだよ?」
「編集者をなめんじゃな〜い! 知識なら人妻より豊富なんだからね。さあ、行くよ!」
私は躊躇する陸の腕を強引に引っ張り、ネオン華やかな“あそこ”、つまりホテルへと向かって歩いて行った。
「よろしい」
お店を出たら、陸が通りを走るタクシーを停めようと、手を挙げていた。
私はすぐに陸に近寄り、彼のその手を下ろさせた。
「陸〜、まだ帰んないよ」
「はあ? なんで?」
「あそこへ行くの!」
私が顎で示した先にある“あそこ”を見て、陸はびっくりしたというか、呆れたような声を出した。
「今日はやめとこう? そんなに酔ってたら無理だって」
「らいじょーぶ。わらしは酔ってません。わらしのテクで、あんたを虜にしてみせるわ」
「バージンのくせに、何言ってんだよ?」
「編集者をなめんじゃな〜い! 知識なら人妻より豊富なんだからね。さあ、行くよ!」
私は躊躇する陸の腕を強引に引っ張り、ネオン華やかな“あそこ”、つまりホテルへと向かって歩いて行った。