同居人の秘密~瞳の魔法に魅せられて~
 目覚めた時、私は温かなベッドの上で、陸の胸、いや背中かな、にオデコを付けて寝ていた。


 ここに入るところまでしか覚えてないけど、ちゃんとあれ、出来たのだろうか……

 それを思うと、恥ずかしくて目を開けられない。


 陸の胸もしくは背中にそっと手を触れると、彼の温もりが指先から伝わって来た。

 陸の胸もしくは背中って、意外に柔らかいんだなあ……


 陸とは深い関係になったのだから、私はもう自分の気持ちに正直になろうと思う。例え陸に拒絶されたとしても。


「陸……好き」


 きゃっ。言っちゃった!

 陸、聞こえたのかな……?


「離れろ」


 はあ?


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